Microsoft SQL Serverでデータベースを作成すると
デフォルトでは復旧モデルが完全になっています。
この完全復旧モデルはとても優れた機能で
データベースが破損したり、消してはいけないような
レコードを消してしまった場合でも、任意の状態に
DBを復元する機能を持っています。
たとえば誤って受注データを削除してしまっても、
それが午後3時であれば、午後2時59分の状態に
DBの内容を戻すことができます。
ただし、完全復旧モデルではDBへの変更履歴を
ldfファイルに延々とため込んでいきます。
また、テーブルからレコードを削除しても
mdfファイルの空きエリアが増えることはあっても
ldfファイルが減ることはなくレコード削除という
履歴で更に肥大します。
データの変更が多いシステムではldfファイルが
数十ギガバイトに肥大してシステム全体の応答速度が
極端に低下したこともありました。
もし、データのバックアップ方針が昨日の状態まで
復元できればいいという程度であれば、深夜の
バッチ処理で完全バックアップを行うことにして、
復旧モデルは「単純」がお勧めです。
「SQL Server Management Studio Express」ならば
データベースのプロパティ -> オプション ->
復旧モデルコンボボックス
で「単純」を選択すればOKです。
また、一度肥大したldfファイルは自動では圧縮しないので
データベースを右クリックして
タスク -> 圧縮 -> ファイル
で圧縮しましょう。